祖母との約束
今月に100歳を迎える祖母が、はじめて臨床美術をすると首を縦に振った。正確には、病院から施設に移ってから体も気持ちも覇気がなくなってしまい、奄美大島出身の商売人だった気丈な祖母の目に力がなくて、私が居ても立ってもいられなくなり誘った。
…「いつ、やろうか?」と言ってくれた。
絵は大の苦手。自宅で暮らす間に2度誘ったけれど首を横に振るばかり。でも今回だけは違った。あまりの孫の真剣ぶりに根負けしたかな?でも、何とかもう一度元気な笑顔が見たい一心だった気がする。
9月9日に約束。真っ白な壁に囲まれた施設の部屋に、共に制作した彩り溢れる作品を、これからできるだけ飾っていきたい。
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