TOIRO~Episode~
10月16日(日)に開催された久留米市田主丸町の右田果樹園さんでのイベント「TOIRO PARK」のワークショップは、20名近い方にご参加いただきました。
1日に3セッション(80分×3)続けてメインをするのは初めてのことで、前日の背中の痛みもあってとても心配してました。でも、人の体は不思議なもの。メインを実施する側にもクリニカルアートのもつ「チカラ」が発揮されると実感しました。途中から痛みがわからなくなったのです。セッションすることで、生き生きしたり、心が解放されたり、気持ちが穏やかになったりします。それがわたしの脳に伝わったのか?心配してた3セッション全てやり通すことができました。やはり、心・頭・体はつながっています。
イベントの合間に、ちょっとしたエピソードがあります。
セッションに参加された方が、私にこう話しに来られました。「自分は小学校の教師をしています。でもとても図画工作が苦手です。子どもたちから、どうやったら上手く描けるか教えてほしいと言われても、ちゃんと答えることができず悩んでいました。でも、今日柿を本当によく見て描きました。気付かなかった影や光も見えました。今度から本当によく見て描くことをまずは子どもたちに伝えてみようと思います。」と。
私自身、小学校の教職課程を学び先生の言われることがやんわりとわかりました。この先生がセッションを通じて自分と向き合って、自分自身で何かに気付かれたことにとても嬉しく思いました。人は必ずしも他者からの「答え」を求めてはいません。ただ、その方が伝えたいことを受け止める、一緒に同じ方向をみることが大切だと感じています。お話を聴くだけでしたが温かな気持ちになりました。もちろん、クリニカルアートは上手く描くことは目的としていません。でもヒントはたくさんあるように思います。
楽しかったという記憶を持ち帰っていただく。
心を解放して、満足して帰っていただく。
TOIRO PARKはお客様へのおもてなしの心がたくさん詰まったイベントでした。だからか、クリニカルアートにもつながっていて、とても居心地よく過ごすことができたように思います。
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